IT業界とはどんなところなのか。就職しようとしている方は気になるところだと思います。
IT業界に入り、実務に入った際にまず感じるであろうことをいくつか紹介します。(業務系システム開発の場合になります。WEB系には当てはまらないかも)
1.エクセルは使えた方がよい
設計書やテストケースを作成する際にエクセルを使ているところが多いため、初歩的なエクセルの使い方(罫線の引き方、図形の挿入、sumとかの簡単な関数とか)は知っていないと苦労すると思います。逆に初歩的なエクセルの使い方を知っていれば何とかなると思います。
その他ワードも使えた方がよいです。
2.設計変更のない開発はない
私が最初にIT業界に持っていたイメージは、設計書をきっちり作り、開発に入っていくというものでした。しかし、実際のプロジェクトにかかわると設計を終え製造に入ってからもほとんどの場合に設計変更が入ります。プロジェクトの規模にもよりますが、プロジェクトが大きくなればなるほど設計が複雑になるため製造時に設計の問題が発覚したり、仕様変更が発生するためです。開発では設計→製造→テストを細かく繰り返すことになると考えておいてください。
3.スケジュール通り進む開発はない
上で書いたように設計変更が入るため当然ごとくスケジュールは遅れます。規模が小さければスケジュール通り進むところもあると思いますが、ほとんどないと思った方がよいです。進捗をスケジュール通りに戻すために増員、機能削減、残業、リスケ(遅れてるけど遅れてない?)など様々な対策がとられることになります。
スケジュールについては前回の開発でかかった工数を考慮にいれなければ妥当なスケジュールは立たないのではないかと思われますが、お客さまと予算の関係でなかなかそうはいかないのが現実なのでしょう。
4.紙を意外と使う
ずいぶん昔にIT化によりペーパレスが進むといわれていました。ペーパレスが進んだところもあると思いますが、IT業界はどうなのでしょう。現場によっては紙を使わないように指導しているところもありますが、それでも設計書のレビューやテストケースなどは紙を使った方が便利(俯瞰して見れる、書き込みができる、取り回しが良い)です。なんだかんだと、結局紙を使うことが多いと思います。
インターネット上には様々な経験談があふれています。そして、それらの経験談はほとんどが事実だと思います。しかし注意しないといけない点があります。それはホワイトかブラックかはその人の主観によって変わるということです。また、ホワイトやブラックはどの業界でも同じように存在するということです。入る会社や現場ごとに極端に状況が変わります。IT業界にブラック企業が多いイメージとなっているのは、IT業界経験者はパソコンなどの操作に対するハードルが低くなるため、自然書き込みの絶対数も多くなり、目立つ傾向にあるためだと思います。


