CIDRとは?/16と/24の違いをわかりやすく解説
CIDR(クラスレスドメイン間ルーティング)とは?
CIDR(Classless Inter-Domain Routing)は、IPアドレスの割り当てを効率化するための方式です。従来のA・B・Cクラスに依存せず、必要に応じて柔軟にネットワークを設計できます。CIDRでは、ネットワークアドレスとサブネットマスクを「/<ビット数>」の形式で表します。
例えば、10.0.0.0/16 の場合、最初の16ビットがネットワーク部として固定され、残りの16ビットがホスト部として使われます。
CIDRの読み方は 「サイダー(サイダー方式)」 が一般的です。
英語では 「シダー(/ˈsaɪ.dɚ/)」 と発音されることもありますが、日本では「サイダー」と読むことが多いです。
英語では 「シダー(/ˈsaɪ.dɚ/)」 と発音されることもありますが、日本では「サイダー」と読むことが多いです。
CIDR表記の基本
CIDRの表記は以下のようになります。
192.168.1.0/24172.16.0.0/1610.0.0.0/8
この「/24」「/16」などの値が、ネットワークとホストの範囲を決定します。
/16と/24の違い
CIDRの値によって、ネットワークの規模や使用可能なIPアドレス数が変わります。特に /16 と /24 はよく使われるため、違いを詳しく見ていきましょう。
| CIDR | ネットワーク部のビット数 | ホスト部のビット数 | 利用可能ホスト数 | アドレス範囲 |
|---|---|---|---|---|
| /16 | 16ビット | 16ビット | 65,534台 | 10.0.0.0 ~ 10.0.255.255 |
| /24 | 24ビット | 8ビット | 254台 | 10.0.0.0 ~ 10.0.0.255 |
/16 の特徴
- 大規模ネットワーク向け
/16は、ホスト部に16ビット(2¹⁶=65,536アドレス)が確保されるため、約65,000台のデバイスを接続できます。 - 主な用途
- 企業の本社ネットワーク
- 大規模データセンター
- ISP(インターネットサービスプロバイダー)の内部ネットワーク
/24 の特徴
- 小規模ネットワーク向け
/24は、ホスト部に8ビット(2⁸=256アドレス)が確保されるため、254台のデバイスを接続可能(ブロードキャストアドレスとネットワークアドレスを除く)。 - 主な用途
- 社内LANや家庭用ネットワーク
- VLAN(仮想LAN)の区切り
- 小規模オフィス
CIDRを適切に選択するポイント
| 用途 | 適切なCIDR |
|---|---|
| 大規模な企業ネットワーク | /16 |
| 社内LAN、部門ごとのネットワーク | /24 |
| VLANの分割 | /24 |
| 小規模なWi-Fi環境 | /24 |
適切なCIDRを選択することで、無駄なIPアドレスの割り当てを避け、ネットワークの管理を簡単にすることができます。
まとめ
CIDRを理解すると、IPアドレスの管理やネットワーク設計がより効率的になります。
/16は 大規模ネットワーク向け で、65,534台のホストを収容可能。/24は 小規模ネットワーク向け で、254台のホストを収容可能。- CIDRを適切に選択することで、無駄なくIPアドレスを活用できる。
これからネットワークを構築する際には、CIDRの概念を意識して適切な設計を行いましょう!





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